夢なんかなかった。

こんにちは。守田ゆき江です。

こんな話、
手相の事だけ書くんやったら
ホンマはいらんねんけど
大事な事やから、読んでやってください。


ずいぶん前
といっても1、2年前なのですが、
私は会社で事務員をしていました。
占い師で自営という生活を
実行する前の話です。



会社帰りに
本田健さん企画のセミナーに行きました。
本田健さんは
「好きな事を仕事にして幸せに、豊かに暮らそう」
みたいなことを提唱し、
その為に必要な教養を本等で紹介している人です。

その日のセミナーは
自分のライフワークを探す、のがテーマでした。
ライフワークってのは、
生き甲斐、みたいなもんです。
無理に職業にする必要は無し。


・・・


会社で適当に仕事して
踊り遊ぶ毎日を送っていた私は
勢い余って椅子から転げ落ち、
左腕を粉砕骨折しました。

1ヶ月入院。

入院すると、女性部屋に入ります。
6人部屋です。
一人ひとりにベッドとロッカー。
そして、テレビがついてます。

入院中、テレビでも見て過ごしなさいな。
テレビでも見て。

自分の生活から
会社で働く、ごはんの準備、お化粧、洋服を選ぶ、
遊びに行く、家の掃除、お洗濯、家族との会話。
これらをまるっと省いた「入院」という時間に
残った物が
テレビかいな。
あぁそうですか。

入院中テレビを見る。
それすなわち、
生き甲斐の欠如やな、とぼんやり感じました。

怪我でちょっと普通の精神状態じゃなかった
それも手伝って意地になりました。
バカにすんなよ、絶対に見ぃひんからな。
(今はテレビ大好きです。おもしろいです。)

不調なのは腕だけなので、
病院の近所の本屋に毎日通いました。
そこで本田健さんの本に出会い、
西谷泰人先生の本の読みやすさに感動しました。
ダンスの先生がお見舞いに持って来てくれた
ホームレス中学生も読みました。
ほかにも色々読みました。


病院のベッドの上で、
自分の生き甲斐はなんやろう、
怪我が治ったら
会社に戻って、仕事して、
誰かと結婚して子ども産んで、
子育てしながら、また会社で働くんやろか。
会社が使ってくれる前提で考えてるけど
こんな何の利益も産まん女ひとり、
おらんでも回るくらい会社はご存知や。
会社が使ってくれなくなったらどうするん?


本の中の人たちはそれぞれ夢を持ち、
夢に向かって走っていたり、
夢を叶えて活動を続けたり様々です。

わたしは?

漠然とした希望と
(腕折れてたけど)健康な身体。
そしてありったけの若さを持ちながら
自分を使い切る事がない。
自分の情熱を注ぎ込める なにか
一生の仕事に出来るような なにか
それってなんなん??

ダンスは好きだけど、プロになるつもりは無い。
スタイリストの学部を出たのは、
自分があか抜ける知識を得たかっただけで
ファッション業界で仕事をするつもりも情熱も無い。

好きな事やって生きるのは理想やけど、
そもそも好きな事ってなんやねんっていう
そんな位置に立っていました。

漠然とした「幸せになりたいな」という願望はある。
幸せになりたい私は何がしたいのか、わからんかった。
何もわかってない事をわかった時、
何の考えもなしに時間を浪費してきた事を
ちょっと後悔しました。


もうこれ以上時間を浪費している場合ではない。


色んな本を手に取りました。
友達のケニーに
インパクトのあるどピンクの名刺を作ってもらって
ありとあらゆる集まりに出かけました。
なんでもよかった。
自分の答えに近づく事が出来るなら、
なんでもよかったのです。

私の情熱を注ぎ込める物はなんなん??



ほんで、

ある時行ったのが、本田健さんのセミナー。
大阪京橋で夕方6時からやって
たぶん5000円くらいやった。

そこで友人となる人に出会います。
ホーリーです。
こぎれいで、素敵なリーゼントにいちゃんです。

たびたび講習会やセミナーで
ホーリーの姿を見かけました。
懇親会に行ってもホーリーがいました。
たぶん、ホーリーも私とおんなじ。
自分を使い切れるなにかを探してるんやろな。
てか、セミナーに来てる人はみんなそうやった。

あとは、ネットワークビジネスの勧誘に来てる人。
よくネットワークビジネスやろうって誘われた。
上手にプレゼンされたら(いいなぁ)て思った。
ホーリーとふたりで飲みに行って
行く道を相談した事もあった。

結局、ネットワークビジネスは半年かじった。
全っ然アカンかった。
向き不向きってモンがある。
私にはできん!
成功してる人は素直にすごいと思う。



話が逸れました。

その時まだ私は西谷先生の教えを乞うていませんでした。
占いで生計たてるなんて無理やろと思ってたし。
占いもダンスと同じ、「ただの好きなこと」のひとつでした。

色んなセミナーの後に懇親会があります。
私は話のネタに占いの事、方位学の事を話してました。
ほんで、吉方位を見たりしてました。
特技、占いってキャラクターになってたんですね。
でも、それが仕事になるとは思ってなかった。
しかし、ことは起こりました。
忘れもしない、本田健さんの「直感力セミナー」の時。

いつものように嬉々として懇親会で手相を観てたら、
ホーリーがいいました。
「ゆきえちゃんが占いしてる時、目のいろ変わってるで。
 占い師やったらいいねん。いいと思うでぇ~。」

散々行ったセミナーで、教えてもらったんですが
私が求めているライフワークというのは
自分のわくわくを探る、という方法で探すんです。
でも、セミナーで机に向かっても見つかってなかった。


懇親会で目のいろ変えて皆の手相観てる私。


私が求めてやまなかった物は
ずっと私の中にあったのに、見もしなかったのですね。
それをホーリーが見せてくれました。
幸せの青い鳥。
これかもしれん。
こんなとこにおったんかえ!


あんなにも求めてやまなかった
自分が少し見えた瞬間でした。


つづきます。 


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西條ゆきえのスーパ―手相術